2012年11月2日(金)~3日(土)石川県金沢市の金沢星陵大学で「第38回 全日本教育工学研究協議会全国大会」が開催されました。分科会で校務改善に関する事例調査の結果について発表を行いました。
G分科会-3
「校務支援システムの運用による校務改善に関する事例調査」
宮田明子(スズキ教育ソフト株式会社)
山本朋弘(熊本県教育庁)
伊藤三佐子(スズキ教育ソフト株式会社)
片山淳一(岡山県総合教育センター)
鈴木広則(スズキ教育ソフト株式会社)
堀田龍也(玉川大学)
校務支援システムの運用前後における校務の状況に関する意識の変容について発表しました。
質問紙調査を運用前と運用後の2回行いました。 「出欠状況の把握」「転記ミスの少なさ」「効率的な処理」「情報共有」「評価内容の質的向上」「個人情報の保護」の6項目について尋ねたところ、すべての項目が運用後に改善していることが示されました。
インタビュー調査は、運用後に行いました。 校務支援システムの自動的に処理や転記がされる機能、情報を一元管理・蓄積できる機能、リアルタイムの情報をすぐに参照できる機能、情報を自由に持ち出しできない機能などに対して、教員は効果を感じていました。
運用後の学校にもたらされた変化として、「校務の負担が軽減した」、「時間が短縮された」、「学校としての対応が早くなった」、「細やかな指導ができるようになった」、「教員同士のコミュニケーションが増加した」、「教員の力量向上にもつながった」と感じていることが示されました。
質問紙調査とインタビュー調査の結果から、校務支援システムの運用後には、効率的な処理の改善と教育活動の質的向上が実感されることがわかりました。
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