2013年10月25日(金)~26日(土)宮城県仙台市の日立システムズホール仙台にて「第39回 全日本教育工学研究協議会全国大会」が開催されました。分科会で校務改善に関する調査結果について発表を行いました。
H分科会-3
「校務支援システムの運用による校務改善に関する意識の変容」
宮田明子(スズキ教育ソフト株式会社)
伊藤三佐子(スズキ教育ソフト株式会社)
山本朋弘(熊本県教育庁)
堀田龍也(玉川大学)
片山淳一(岡山県総合教育センター)
鈴木広則(スズキ教育ソフト株式会社)
校務支援システムの運用前・1学期後・学年末の3期において実施した質問紙調査、その中の教員に行ったインタビュー調査の結果について発表しました。校務支援システムの運用状況や校務改善に関する意識の変容について分析しました。
質問紙調査は、3期それぞれに回答のあった教員を分析対象としました。校務の状況について、質問した6項目「出欠状況の把握」、「転記ミスの少なさ」、「個人情報の保護」、「情報共有」、「評価内容の質的向上」、「効率的な処理」のすべてで、運用の時間経過とともに、校務の状況が改善されることが示されました。
インタビュー調査は、ある学校の校長、教務主任、中堅教諭、若手教諭、養護教諭の5名を分析対象としました。インタビューの内容から、校務支援システムを有効に生かすために運用面での工夫があることがわかり、「早期・定期チェック」、「児童生徒情報の記録の日常化」、「コミュニケーション・フィードバック」、「体制・ルールづくり」、「アナログの併用」の5項目に分類を行いました。学校でこれらの工夫があることによって、校務の状況に改善につながっていることが示されました。
発表に対して、工夫が生かされた具体的な校務作業の流れ等について質問がありました。
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