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日本教育工学会研究会「学習支援環境とデータ分析/一般」 学会発表レポート
2015年2月28日(土)福岡県福岡市の九州大学で「日本教育工学会研究会「学習支援環境とデータ分析/一般」」が開催されました。校務支援システム上の学習評価に関する記述内容について発表を行いました。
G3
「校務支援システムでの学習評価に関する記述内容の分析」
山本朋弘(熊本県教育庁)
堀田龍也(東北大学)
宮田明子(スズキ教育ソフト株式会社)
鈴木広則(スズキ教育ソフト株式会社)
校務支援システムに入力されている通知表の所見データなどから、文章記述の傾向について分析しました。

記述内容の出現頻度の高い単語を見てみると、形容詞句では「丁寧だ」、「積極的」、「意欲的」のようなプラス評価の学習状況を示す単語が多く用いられていることが示されました。また、名詞句と動詞句、名詞句と形容詞句の係り受けについても、「姿」と「見る」、「活躍」と「期待する」、「成長」と「楽しみ」など、学習状況に関するプラス評価の記述が多く見られました。

記述した教員の教職年数やシステムの利用年数による比較を行った結果、文字数においては、教職年数・システムの利用年数が長い教員は、わかりやすく簡潔に表現する傾向にあることが示されました。文長においては、システムの利用年数が長い教員は、一文が長くなる傾向にあることが示されました。

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