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校務の情報化推進セミナー2011 福岡会場 セミナーレポート
2011年8月27日(土)福岡県福岡市のソフトリサーチパークにて「校務の情報化推進セミナー」が開催されました。県内外から67名の先生方の参加がありました。
実践報告
コーディネーター
堀田龍也(玉川大学教職大学院 教授)
発表者
新保元康(札幌市立山の手南小学校 校長)
金俊次(米沢市立第四中学校 校長)
「校務の情報化」を進めている2人の校長先生から学校の取り組みや情報化を進める上での工夫を発表していただきました。

新保先生からは、校務支援システムを活用して行っている出欠席管理と通知表作成について報告がありました。校務支援システムの運用のアイディア次第で、朝早くに学校全体の出欠状況を把握したり、6年間の子どもの成長がわかる通知表を作成したりすることができるというお話がありました。「情報化することで手間は減るが、成果物は充実することが大事。さらに、先生が楽になるだけでなく、生徒や保護者にとってもwin-winの関係であるように。」というお話には、参加者も大きくうなずいていました。

金先生からは、校務支援システムの有効な機能や学校の体制づくりについて報告がありました。校務支援システムを使えば、子どもの成績の変化も一覧でわかるので重宝しているというお話がありました。また、「必要な時期に、校務支援システムのミニミニ研修会を行う」という金先生の学校の取り組みは、今後、校務の情報化を進めようとする学校のヒントとなりました。

実践報告の途中には、参加者が3人1組のグループとなって、グループ内で情報交換・意見交換をする時間も取られました。自分の学校の情報化の進度、地域による校務の違いを認識するきっかけにもなりました。
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操作体験
進行
鈴木真理(スズキ教育ソフト株式会社 インストラクター)
天野衣美(スズキ教育ソフト株式会社 インストラクター)
実践報告と同じ3人1組のグループで、校務支援システム〈スズキ校務シリーズ〉の操作体験を行いました。「名簿管理」、「出欠席管理」、「成績処理」、「通知表作成」、「指導要録作成」など、校務支援システムの主な機能を体験しました。

校務支援システムの便利な機能が紹介されると、参加者からは感嘆の声が挙がりました。印刷された名簿や通知表をまじまじと見つめる参加者が印象的でした。
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調査報告
発表者
山本朋弘(熊本県教育庁教育政策課 指導主事)
校務情報化支援検討会が実施した校務の情報化に関するアンケート調査について、山本先生より報告がありました。

調査結果から校務支援システムの有用感・必要感の高い機能が示されました。また、校務支援システムの導入によって、校務の現状が大幅に改善することが示され、データにもとづいた校務支援システムの有効性が参加者にも伝わったようでした。
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総括講演
講師
堀田龍也(玉川大学教職大学院 教授)
堀田先生の総括講演では、都道府県別のICT環境の整備状況、校務の情報化を進める意義や留意点についてのお話がありました。

「先生は、子どもたちをしっかり見て、勉強をできるようにして、体や心の発育にも目を配る専門家です。専門家である先生の判断を助ける情報を提供してくれるのが、校務支援システムです。学校情報管理系の情報を提供してくれる、使い勝手のよい校務支援システムを活用して、校務の情報化を進めてほしい。」という堀田先生のお話でセミナーは締めくくられました。
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