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校務の情報化推進セミナー2011 東京会場 セミナーレポート
2011年11月5日(土)東京都の秋葉原UDXカンファレンスにて「校務の情報化推進セミナー」が開催されました。県内外から61名の先生方の参加がありました。
実践報告
コーディネーター
堀田龍也(玉川大学教職大学院 教授)
発表者
新保元康(札幌市立山の手南小学校 校長)
金俊次(米沢市立第四中学校 校長)
「校務の情報化」を進めている小学校、中学校それぞれの校長先生の立場から学校の取り組みについて発表していただきました。

新保先生からは、校務支援システムを活用して行っている出欠席管理や通知表作成について報告がありました。通知表作成については、1つのクリアファイルに、6年間の成績を追加していく形式の通知表の紹介がありました。通知表に顔写真を入れたり、クリアファイルの中に賞状などの記録を自由に入れてもらったりして、長い目で子どもの成長を見られるものにしているそうです。新保先生からは、「校務支援システムを導入した後も運用する側の工夫が必要」というお話がありました。実際の通知表が回覧されると、参加者は、まじまじと見つめていました。

金先生からは、校務支援システムを活用して行っている名簿作成や成績処理についての報告がありました。通知表を発行する前に、成績一覧表で前学期との比較が一目で確認できるので、間違いや判定が妥当かどうかのチェックに活用しているそうです。「成績をつけるところから通知表を発行するまでの期間を見ると、校務支援システムにより短縮できる部分と校務支援システムがあっても丁寧にやらなければいけない部分がわかってきた。丁寧にやらなければいけない「確認」に時間をかけることができ、成績の信頼性を高めることができる」というお話がありました。

実践報告の途中には、参加者が2人1組のグループとなって、グループ内で情報交換・意見交換も行われました。
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操作体験
進行
鈴木真理(スズキ教育ソフト株式会社 インストラクター)
天野衣美(スズキ教育ソフト株式会社 インストラクター)
実践報告と同じグループで、校務支援システム〈スズキ校務シリーズ〉の操作体験を行いました。

出席簿に入力したデータを活用して、自動的に出欠状況の集計ができる機能や、子どもの顔写真を見ながら成績や入力できる機能などが紹介されました。校務支援システムで作成した名簿や通知表も印刷して、グループごとに実物を確認してもらいました。
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調査報告
発表者
山本朋弘(熊本県教育庁教育政策課 指導主事)
校務情報化支援検討会が実施した校務の情報化に関するアンケート調査について、山本先生より報告がありました。

調査結果から、校務支援システムの利用者は、未利用者よりも必要性を実感していること、校務支援システムの利用によって、校務の現状(教師の負担軽減、効率的な処理など)が改善していることが示されました。
操作体験で体験した機能の必要性が高く評価されていることも、調査結果からわかりました。
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総括講演
講師
堀田龍也(玉川大学教職大学院 教授)
堀田先生の総括講演では、校務を情報化する効果や校務支援システムを導入する際の注意についてお話がありました。

「校務の情報化は、先生が楽になるだけと思われがちだが、今まで見てもらったように子どもの学力にも関係しています。子どものデータを蓄積、共有することで、より質の高い指導ができるようになる。」と堀田先生。「実際に成績をつける、所見を書くのは先生。校務支援システムは、先生を支援するシステムに過ぎません。先生の判断を助ける校務支援システムを活用し、運用体制の工夫をすれば、かなりのパフォーマンスができるようになる。」とお話がありました。
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